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ZBrush初心者がフィギュア作成にトライしてみた!(その8:トップスの作成)

※本ページはプロモーションが含まれています。

今回は洋服のトップスを作成していきます。

とうとうここまできました!

とは言え、前回のショートパンツの作成から2ヶ月ほど間が空いてしまい、年が明けて2025年になってしまいました・・・

この間、サボっていた訳ではないんですが、訳あってblenderの勉強を始めたり、ブラックフライデーでついつい新しい3Dプリンターを買っちゃったりして、早速何か作ってプリントしてみたくてTinkercad勉強したり・・・サボるどころか結構忙しかったんです。
(そんなの言い訳にも自慢にもなりませんけどね)

でもですね(ってどういう言い方?)、熱溶解積層方式の3Dプリンターも今や凄いことになってて・・・これも是非皆さんにお伝えしたいと思いますので、またまたちょっとお待ちください(笑)

それではトップスの作成ですが、これも本を見ながらでやっぱりちょっとつまづきましたが、何とかクリアしましたので是非参考にしてみてください!

トップスも基本的にはショートパンツと同じように、身体をマスクしてそれを「抜き出し」(ZBrush 2022では「抽出」でしたね)てやればいいんだよねと思うんですが、本にも「それでいいんだけど、ちょっと違う方法でやるね」という感じで別の方法で作成されてます。

身体からトップス部分をマスクするところも微妙に違ってまして、ショートパンツの「抜き出し」(「抽出」)では作成してある身体に、そのままマスクして「抜き出し」(「抽出」)をすると、その抜き出された部分(ショートパンツの部分)が別のサブツールとして元の身体から分離した形で作成されました。

しかし今回トップスでは、まず身体を複製してからその複製した身体にマスクを行います。

トップス部分のマスク(複製した身体にマスク)

本の記載では「 「スプリット」の「非マスク分割」をクリックします」という操作の解説になってますが、ZBrush 2022では「スプリット」がどこを探しても見当たらないので、どうなってんの??と思いましたが、ありました。「スプリット」ではなく「分割」でした。(サブツールのメニューの中にあります)

確かに「スプリット」を日本語訳すれば「分割」なんだと思いますが、カタカナで探すじゃないですか。
(また、細かいことを言えば「非マスク分割」も「非マスク箇所を分割」と、より丁寧なワードになってました)

それでもって、この「非マスク分割」をクリックすると、マスクしていない箇所が別のサブツールとして分離して、マスクした部分(トップスになる部分)だけが残る、ということです。

「非マスク分割」でマスクした部分だけが残った

このままだと非マスク部分との境目は穴が空いた状態になっているので、これをダイナメッシュで塞ぐ、という流れになります。

で、ダイナメッシュ!!

えっ・・・

ダイナメッシュすると何で別のサブツールとして分離したはずの「非マスク部分」が出てくる訳??

ここでまた本の通りにはいかない状態に陥りましたが・・・ひらめきました(笑)

たまたま目に止まったのですが、先ほどの「分割」のメニューの中に「非表示分割」というボタンがありました。

で、これをポチッとやってみると・・・できました!!
「非表示分割」をポチった後にダイナメッシュをすると無事に穴が塞がりました。

どうも「非マスク分割」をクリックしても、その後に「非表示分割」をクリックしないと完全に分割されていない感じですね。

あと何故か「非マスク分割」の後にダイナメッシュをやった場合には、バストの付け根や脇の下等が非常に汚い(ノイズ?)感じになってしまってましたが、「非表示分割」後にダイナメッシュをした場合にはそこも綺麗になってました。

バストの付け根や脇の下にノイズ?発生
「非表示分割」後は綺麗にダイナメッシュできた

何はともあれ、まずは一件落着です。

さて、このままでは身体の大きさと変わらないので、ここから「洋服を着ている感じ」にしていきます。

まずは「変形」→「膨張」で洋服の厚みをつけます。

ここまではいいのですが、このままでは洋服の表面の凹凸は身体そのものですので、洋服を着ている感じに修正していかないといけません。

ここで意外と難儀なのがバストの部分でした。

「Alt+hPolishブラシ」と「Smoothブラシ」を使いながら「布が身体から浮いている」部分を作る、となってますが、これがそんな簡単にはいかないんですよね。
「Alt」を押しながら「hPolish」にすると、本来の「hPolish」は平に削っていく感じのブラシですが、これが逆になって平に盛り上げていくという感じでしょうか。

一気に、という訳にはいかないので適度に「Smoothブラシ」で綺麗にならしながら根気よく少しづつ「浮いた状態」にしていくしかないようです。(近道はないということですね)

どうですか? こんな感じにできました。
バストが元々大きかっただけに布が浮いた感じにするのも結構大変でした。

次は、トップスの裾の部分をショートパンツの上にかかるように裾の部分を拡大します。

裾の部分だけを拡大するので、トップスの裾の方(ホットパンツのウエスト部分よりも少し上くらいの位置まで)をマスクして反転します。

反転した裾部分をギズモで拡大して裾をホットパンツの上に出てくるようにします。

この時のポイントは、マスク反転した後にマスクの境界部分を結構ボカしておくことが大事です。
(マスクの部分を「Ctrl」を押しながら何度かクリックすると、クリックするたびに境界がボケていきます)

そうすると裾部分を拡大してホットパンツの上に出してきても、マスクされている上の部分との境界が滑らかに広がって、不自然さがなく拡大できます。

マスクの境界をしっかりボカして不自然さなく裾をホットパンツの上に出せた

さぁ、これでまずはトップスのベースができました!

本ではここは「Standardブラシでシワなどを加えていきます」とだけしか記載されてません・・・

でも、このシワが初心者には超絶難しい!!

そもそもテクニック以前に、このポーズの場合に洋服のどの部分にどういうシワができるか?がわからないと、どこにどんなシワを作ればいいのか?がわかりません。

まぁ、当然本の写真を見ながらその真似っこで作っていく訳ですが、Standardブラシだけでそんなに簡単にできる??って思う訳です。
確かに本の写真を見るとStandardブラシで作ってる感じだなぁ、とは思うものの、Standardブラシ自体そこまで使いこなせてないので、全然本のようにできないし、全くシワっぽい感じにならない不自然な盛り上がりにしかならないんです。

そこで以下の図のように、少し手を加えるとシワ自体が何となくそれっぽい感じになると思うんですけど。

「Standardブラシ」だけでシワを作ると、何かかまぼこ形に盛り上がるだけでシワらしく見えないんですよ。

なので、シワの場所にもよりますが、上側を「Alt+Standardブラシ」で少し窪みを付ける感じにしつつ、「Pinchブラシ」でかまぼこの山の部分を少し角立たせるようにすると、どうですか?ちょっとシワっぽい感じに見えませんか?

この方法を使って実際にトップスに作ったシワが以下のような感じです。

洋服のシワは、洋服の素材等によってでき方も違うと思います。それを意識してどういうシワを作るかを考えて作らないといけないので、素人にはなかなかハードルは高いですね。

シワを作る前に、一旦洋服として(綺麗に)出来てしまうと、その綺麗な表面にガーっとシワを作るのは結構勇気(?)が必要ですね(笑)

ただ、作ってみた結果で思うのは、まずガーっと大袈裟めにシワを盛り上げて、そこから「Alt+Standardブラシ」で窪みを付けるように削ったり、「Pinchブラシ」で山の稜線部分をシャープにするような感じにしていくと、それなりのシワっぽい形にできるんじゃないかと思います。

何でも思い切りが大事ですね(笑)

最後の仕上げ「レイジーマウス」でトップスに織り目を付けます。

「レイジーマウス」と言っても、そういうブラシがある訳ではなくて、今回の場合は普通に「Alt+Standardブラシ」で溝を作るだけなんですが、普通にそれで溝を作ろうとすると「手ブレ」で溝が歪んだりするので、その「手ブレ」を抑えるような形でブラシを使えるようにするのが「レージーマウス」です。

「ストローク」の「レイジーマウス」を選択状態にして、「レイジー半径」を大きい数値に変更します。

そうすると「Alt+Standardブラシ」で溝を引く際に、前回ホットパンツを作成する時に使用した「Steitch Basicブラシ」と同じように線の下を引っ張るような感じで溝を引けるので、ほぼ手ブレせずに織り目の溝を綺麗に引くことができます。

レイジーブラシの効果

「レイジーブラシ」を使用するときに、「レイジー半径」の数字を大きくする程先ほどの図の赤い線の長さが長くなり、ブラシの操作的には長い線を引っ張って溝を描いているイメージになり、手ブレをせずに溝を描けます。

ただ、じゃぁ「レイジー半径」の数字を思いっきり大きい数字にすればいいじゃん、と思うかもしれませんが、あまり数字を大きくする(=赤い線の長さを長くする)と直線ならいいですが、若干カーブしたりするような場合に思い通りのラインで引くことが難しくなってきます。

例えば、長いロープの先に石をくくりつけてグランドに線を引くことをイメージしてみてください。
2mくらいのロープで引っ張りながら線を引くのと、10mとか20mのロープで引っ張りながら線を引くのとを比べると・・・イメージできますかね?

ですので、描くラインによって数字を変えて線の描きやすさを確認しながら、どの程度がいいか?を確認してから描いた方がいいです。

「Alt+Standardブラシ」で「レイジーマウス」を使って織り目を入れたらトップスの完成です!

さぁ、これで洋服も完成です!

モデリングも超大詰め! そして、私の会社生活も定年まで大詰めです!!(笑)

後は靴を作ったら完成だーっ! 定年までに完成させるぞーっ! よっしゃーっ!!

ということで、ファイナルモデリングとして次回、靴の作成頑張りますので、是非お楽しみに!!

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